背景

津島佑子『夢の歌から』（インスクリプト）です。
著者が生前に刊行を予定していたもので、校正刷りができる直前に亡くなられたようです。
晩年の作品と同じような立場から書かれたいろいろなエッセイが収められているので、この何年かの著者の活動とあわせてみると、いろいろなことがわかってきそうです。『ジャッカ・ドフニ』に書かれた、40年前の北海道旅行の実際も、ここにエッセイが収められていますし、中央アジアにおけるいろいろな活動のようすもわかります。
こうしてみると、もう少し長生きしていただきたかったですね。