わずかの差

『岩波講座 日本歴史』をときどき拾い読みしているのですが、近世の巻のなかで、江戸末期にうまれた宗教についての論考がありました。当時は、「誰それが神がかりになった」という体の話は、あちこちにあったのだそうですが、その中の多くは、〈はやり神〉として、あっという間に消えていったのだそうです。天理教金光教のように、21世紀まで生き残ったものとのちがいは、教祖の後継ぎができるかどうかにもかかっていたようです。
そうした微妙さは、ほかの分野にもみられるのでしょう。跡継ぎの育成は、注意しなければならないことです。