本音

山中恒さんの『「靖国神社」問答』(小学館文庫、2015年、親本は2003年)です。
靖国がどのようにしてつくられ、どうやって人びとを神社にまつられるのを名誉と思うようになり、現在まで影響を及ぼしているのかを、わかりやすく記述しています。山中さんも、『ボクラ少国民』のころよりも全体としてソフトに、それだけ本質にきりこむような叙述を考えているようにもみえてきます。
こうして靖国の本質に向き合うと、いまの参拝したがる人たちの本心が透けて見えます。自分は指示する側で、自分自身が裁かれるとはそういう人たちは思っているのでしょうね。