なじめなさ

ピンチョンの『ヴァインランド』、ともかくも終わりました。
やっぱり、権力への対抗として、大麻だのLSDだのが、ある種肯定的に扱われているところが、読みづらかった理由なのかもしれません。レーガンアメリカというものへの、作者の嫌悪感は理解できますし、そういう意味での現在を書いたところはわかるのですが、そこに60年代がはいりこむところで、ノイズとしてとってしまうのかもしれません。
まあ、好みの問題だということで。