それをいうなら

宇野常寛濱野智史の両者の対話『希望論』(NHKブックス)です。
かれらは、現代の日本社会を『拡張現実の時代』ととらえ、新しいコミュニティの可能性を語ります。それは、リーダーがいなくても回る社会であり、非正規雇用でも結婚して子どもを育てられる社会であるというのです。
そうした社会のためには、小選挙区制は拒否されるべきですし、最低賃金の引き上げや、転職に際してキャリアが配慮されるための年齢経験別賃金制度(成果主義はもちろんだめです)の導入が不可欠です。また、偽装請負のような働かせ方も排撃しなければなりません。
著者のお二方が、そうした立場にそのうち立たれることを、願うものです。