人情ばなし

北嶋節子さんの『エンドレス』(コールサック社)です。
つながっているような作品5つからなる短編集なのですが、ホームレス支援の話であったり、小学校で良心に従って行動することのむずかしさを書いた話であったりと、日常のなかでの希望のありようを描いています。
たしか、松本喜久夫さんが、「悪いことをする子はいても悪い子はいない」という立場で書くという趣旨のことを話していましたが、北嶋さんの立場もそれに近いような感じがあります。子どもはほとんど登場しない作品集ではありますが。