個か孤か

井田茂さんの『系外惑星と太陽系』(岩波新書)です。
このところの系外惑星の発見にともなって、太陽系の成立に関しても、系外惑星系の成立と太陽系の成立とを両方とも統一できるようなモデルが必要になってきたというのだそうです。
物理や化学の世界では、宇宙全体を説明できるような法則や理論があるのですが、生物や地学の分野では、なかなかそうもいかないようです。地球上の生命体が同じ構造の組み合わせになっているということも、その一因なのでしょう。
どうしても、既知のものに引きずられて思考するのは人の常ですから、柔軟な思考を育てる必要は、こういうところからもいえそうです。