2012-03-16 ぐらつかせる 吉本隆明、死す。とのことです。 NHKの朝6時のニュースでは、『プロレタリア文学の転向を批判した』と、けっこう公平な紹介をしていたように思いました。 たしかに、反共の立場で終始一貫していたひとだとは思います。晩年に『論座』だかで浅尾大輔さんと話をしていたときも、〈共産党で評価するのは谷川雁と中野重治〉と、共産党から出て行った人の名をあげるなど、その毒舌はいいたい放題というところでしょうか。 そうした〈ほめ殺し〉で中野重治が立場を変えていったことを思うと、戦略家でもあったのでしょうね。