2012-05-16から1日間の記事一覧

一歩おいて

藤澤清造『根津権現裏』(新潮文庫、2011年、親本は1922年)です。 西村賢太さんが芥川賞を取って以来、脚光を浴びている作家の、第一長編小説の文庫化というわけです。 友人の死に直面した主人公の生活と苦悩を描いているのですが、当時の〈破滅型〉の私小…