感受性

富士川英郎『読書清遊』(講談社文芸文庫、2011年、文庫オリジナル編集)です。
もともとはドイツ文学の研究者ですが、1960年代後半からは江戸時代の漢詩に集中し、『江戸後期の詩人たち』(現在は平凡社東洋文庫に収められています)や『菅茶山』(福武書店)などの著作もあります。
そうした幅広さのもとになるような、若い頃からの回想などを収めたエッセイ集なので、著者が著者になっていったみちすじもわかります。
難しいものを読んで頭を使った後に、軽く読むべき本でしょうね。たまにはこういうのもありかとも思います。