ぐらつかせる

吉本隆明、死す。とのことです。
NHKの朝6時のニュースでは、『プロレタリア文学の転向を批判した』と、けっこう公平な紹介をしていたように思いました。
たしかに、反共の立場で終始一貫していたひとだとは思います。晩年に『論座』だかで浅尾大輔さんと話をしていたときも、〈共産党で評価するのは谷川雁中野重治〉と、共産党から出て行った人の名をあげるなど、その毒舌はいいたい放題というところでしょうか。
そうした〈ほめ殺し〉で中野重治が立場を変えていったことを思うと、戦略家でもあったのでしょうね。