基本は基本

山村高淑さんの『アニメ・マンガで地域振興』(東京法令出版、2011年)です。
埼玉県の鷲宮町で、『らき☆すた』を材料にしたまちおこしの動きが話題になりましたが、そのとりくみを中心に、似たような形で地域振興に動いている地域のレポートのようなものです。
結局のところ、鷲宮では、地域の商工会が窓口になって、各種グッズやイベントをつくりあげてきたのですが、その根底には、個人事業主のひとたちの力があったのだというのです。大企業を呼んでくることが地域振興だと短絡的に考える人たちこそ、こうした実例から学ぶべきでしょう。
中小企業、地場産業の振興こそが、これからの地域活性化の要となる、ということを再確認したようなものです。TPPとは対極にある発想でしょうね。