この人にして

週刊ベースボール』に、毎週、「記録の手帳」というコラムが連載されています。たしか元パリーグの記録部長だかをつとめたと記憶しておりますが、千葉功さんが執筆しています。
今週は、いろいろな雑多な話題をあつめた回だったのですが、そこで、ホールドの記録が、日米で基準が違うことを述べています。
その中で、この前、ヤクルト−中日で、延長11回引き分けになった試合を引き合いに出していました。この試合、先発投手は両チームとも同点の状況で交代し、そのあと救援投手がいずれも無失点でがんばり、引き分けになりました。こういうときは、両チームの中継ぎ投手全員が無失点だったので、みんなにホールドがつきます。千葉さんは、それを指摘した後で、交代完了がつく、最後に投げた両チームの平井と岩瀬には「何もつかない」から、何とかすべきではないかと述べているのです。
あれっ、と思いました。こうした引き分け試合は、最後に投げた投手に「引分」の記録がつきます。たしか、日本プロ野球の最多記録は江夏豊だったはずです。千葉さん、忘れたのでしょうか。
それくらい地味な記録ですが、ちゃんとあるのですから、それこそ『週刊ベースボール』が率先して「引分」を記録していくべきではないでしょうか。とりあえず、毎週の勝敗を書いたページのところからでも。