併走

現代日本の批評』(講談社、全2冊、2017年〜2018年)です。
東浩紀さんの『ゲンロン』の流れで、講談社の文芸文庫にはいっている『近代日本の批評』を意識しながら、その続編といったおもむきで、1975年からの批評のながれをシンポジウム風にまとめたものです。
それこそ、浅田彰がはやりだしたころからを同時代としてみてきたのですから、こうして歴史の対象として振り返られているのをみると、なにやらその時代に食らいついてきたような感覚を覚えてしまいます。
そういう点では、全2冊を一気に通読した方が、時代の雰囲気を追体験できるように思えます。