追加

宇宙戦艦ヤマトの新しい映画ができるとかで、ケーブルテレビでアニメ版の一挙放送がおこなわれています。これは、21世紀になってからリメイクされたものなのですが、そこでは、地球を攻めるガミラス帝国は、それ以前にいくつかの星を支配下においているという設定になっています。純系ガミラス人は、青い肌をしていて、それ以外の被征服民族を『二級』として見下しています。その中には、ペールオレンジの肌をしている人たちもいます。その人たちは、義勇軍としてガミラス軍に所属していたのですが(部隊名が442だそうです)、ヤマトに乗船しているある人物を「奪還」するために、ヤマトの乗組員と同じ肌の色をしている彼らに、その任務が与えられるという場面が出てきます。そのとき、いつもは差別されている彼らは、みずからのガミラスへの忠誠をあかしだてするために、進んで任務に就き、ガミラスの歌(国歌でしょうか)を唱和するのです。
このエピソードが、1974年の最初のストーリーにあったとは思えないので、リメイクにあたって付け加えられた部分だとは思いますが、その場面を付加した脚本家のセンスを考えてしまいます。
大阪のある学校法人の経営者が、傘下の幼稚園で配付した文書が話題になっていますが、そういうことを考えると、このガミラス側の人たちへの設定についても、さて、とふりかえらないわけにはいかないようです。