亡くなる方ばかり

北の湖理事長が亡くなったし、原節子さんも逝去。今月の『相撲』誌は決算号にもかかわらず、優勝した日馬富士ではなく、北の湖の土俵入りを表紙にもってきました。ある意味、モンゴル勢に対しての、読者の意見を暗示したものなのかもしれません。
原節子さんの出た映画は、「ハワイ・マレー沖海戦」しか見たことはないのですが、弟が航空兵となり空母に乗り組む姉を上手に演じていたという印象があります。たしかあの映画に関しては、特撮が「巨神兵、東京に現る」につながるものだという側面もありますが、空母に乗り組む兵士がどのようにつくられていくのかという、そういう観点から語られてもいいものだとは思います。当時の軍部が、ここまでは描いてよい、というわくをどこに設定していたか、ということもあるでしょう。以前、ここで触れたときにも、出撃前の宴の食事が、将校から兵になるにつれて、内容が貧弱になっていくという指摘をしたおぼえがありますが、そこも含めてということでしょうか。