数えてみると

新潮文庫が、〈100年の名作〉ということで、全10冊のアンソロジーをだしました。全部で145編、各作家1作ずつの選出です。
鴎外や露伴のような明治というべき作家から、宮部みゆき恩田陸あたりまで、どうしても、最近の作品のほうが、エンタメ系になるのはしかたのないことでしょう。
その145編、掲載誌でわけてみると、1位が『新潮』で19編、次が13編で『オール讀物』と『文學界』、次に10編の『小説新潮』となりました。『群像』と『中央公論』が7編ずつ、『改造』が6編と続きます。
『新潮』と『中央公論』は、この100年間発行を継続していたわけですから、それなりの順位なのかもしれません。
ほかの文庫のアンソロジーも、数えてみると、おもしろいかもしれません。それは後日。