いよいよ完結か

『図書』は岩波書店のPR誌ですから、岩波の新刊案内が一緒に綴じこまれています。そこには、今月の新刊と来月刊行の予告があります。
この予告欄は、けっこう重宝していて、ナサニエル・ウェストの『孤独な娘』が文庫で出るということで研究会のテキストに選んだときにも、この予告欄への告知を利用したものです。さて、11月号が届いたのですが、ここで、12月新刊予告のなかに、佐伯一麦さんの『渡良瀬』がありました。この作品、『海燕』に連載されていたのですが、『海燕』休刊で中断のままになっていたものです。佐伯さんは、この前、「野焼」という作品で、中断してした作品を再開する決意を描きました。この単行本の刊行は、それが果されたということでしょうか。
刊行を待ちましょう。