端から中から

松本仁志さんの『筆順のはなし』(中公新書ラクレ、2012年)です。
1950年代に文部省が出した『筆順指導のてびき』にいたる筆順についての考え方を整理して、今後のありかたを考えます。それにしても、過去の筆順には、「川」を真ん中の縦画から書くものもあったというのは、そういうものなのかとも思ってしまいました。「小」の字はたしかに真ん中の縦画から書いていますし、それを考えればありなのかとも思うのですが、ひらがなの「つ」も、カタカナの「ツ」も、元になったのは「川」の字ですから、やはりそれをベースにして考えれば、悩むことではないでしょう。
そうした理解をしてくれる人ばかりではありませんが。