おそれの後

赤坂憲雄さんたちの『被災地から問うこの国のかたち』(イースト新書)です。
福島に住む玄侑宗久さん、和合亮一さんも加わり、福島をどう考えるのか、そこから見える国のありようはいかがなものかを、三者三様に語っています。
かつて、〈チェルノブイリのいま〉的な番組で、人の立ち入りが禁じられた地域に、多くの野生動物が生きているというすがたを見たことがありましたが、今もそれに近い状態が、あそこでは始まっているのだそうです。〈極楽のようだ〉と評した方もいたとか。
玄侑さんのお寺の檀家さんにも、自殺者が増えたとかいいます。これでよく、あとで撤回したとはいえ、奈良の女〈政治家〉が、〈死んだ人はいない〉といえたものです。
意見はいろいろあるでしょうが、知ることからはじめるしかありません。