言い続ける

西田勝さんの『近代は否定できるか』(オリジン出版センター、1993年)です。
西田さんは小田切秀雄とながく法政大学に勤め、季刊『文学的立場』をときたま刊行するなど、近代文学の研究かたわら、社会的な発言もしています。この本では、1980年代のあたりの文章が主に収録されています。
スリーマイルやチェルノブイリの直後の文章もあるので、今見てみると、予言めいたところもあります。その意味では、証言でもあるのでしょう。