知らなければ

『コレクション戦争と文学』の〈朝鮮戦争〉の巻です。
昨年だったか、映画〈コクリコ坂〉についてふれたとき、朝鮮戦争で主人公の父親が触雷して亡くなったという設定にかんして、当時の人は知っていたのかということを書きましたが、この本には、もっと深く戦争にかかわった日本人がいたことを作品化したものがあります。当時の人は誰でも知っていたのですね。

時代を隔てると、当たり前のことが〈史料がない〉などということであやふやにされる(今回の大阪市長のはつげんとか)ことも起こるのですが、こうした形で、作品として残ることは大切なのだと、あらためて考えます。