読者対象

中川右介さんの『山口百恵』(朝日文庫)です。
芸能人としての山口百恵の時代を追った力作にはちがいないのですが、こういう本は、誰が読むのだろうかとも考えてしまいます。もちろん、当時を知っている人をメインの読者として想定していることに間違いはないのですし、それでいいとは思います。
ただ、『ザ・ベストテン』で、初登場のとき何位で、そのときのランキングはどうだったかという、リストを記述しても、その歌を知らない読者には、雰囲気は伝わりにくいのではないかとも思います。
そういう意味では、時代に密着したできごとを、後世に伝えるのは、難しいものだともいえるでしょう。最近の若い人たちが、どう読むか、興味あります。

でも、『やまぐちももえ』で変換しても出ないのですね。『山口も萌え』になってしまいました。