ブランド

岩波文庫の『米欧回覧実記』(全5冊、1977年から1982年)を少しずつはじめました。
最初のほうで、カリフォルニアワインの醸造所を見学したとき、瓶をフランスから、コルクをスペインから輸入していると聞いて、筆者は、ブランドのもつ意味を考えます。長期にわたる品質管理が、本場の信用をつくっているのだと考え、それと対比して日本の業者は目先の利益ばかりを考え、長期的な視野をもたないことを批判します。
140年後の現在も、意味を持った指摘のようにみえます。