手を下す

ケーブルを契約しているので、〈日本映画専門チャンネル〉を視聴することができるのですが、最近の『蟹工船』をやっとみることができました。といっても、時間を調整しそこねて、最初のほうは見られなかった(松田龍平の演じる人物がロシア船に救出されるところからです)のですが、そのあとのつくりは、なかなか工夫してあるようにみえます。
特に、海軍が乗り出してきて、『首謀者を出せ』といわれて、松田龍平が前に出ると、西島秀俊演ずる浅川が拳銃を撃つというところが、考えたようです。海軍ではなく、蟹工船の会社の人間を下手人にするところに、制作側の意図もあったのでしょう。

モスラ』もそのチャンネルでやっていましたが、幼虫のモスラには王蟲を連想させるものがありましたし、東京タワーにとりついたモスラを攻撃するところは、ヤシマ作戦を思い起こさせたりと、その後の時代への影響も、けっこうありそうです。