綱引きふたたび

最近、岩波の『図書』がおもしろくなっています。
7月号でも、赤川次郎さんが、浜岡原発を停めると言う決定をした直後から、「その瞬間から、新聞、TVの大手マスコミを総動員しての「菅おろし」がスタートした」と、きびしく指摘しています。ちなみに、総動員の主語は〈経済界〉です。そして、「経済界の意を体して首相になった野田さん」が、〈収束宣言〉を出したとき、「私は、平然とこういう発言をする首相を持ったことに赤面した」と、表明しています。

そういう意味では、狛江の市長選挙で、原発再稼動を推進する党派の推す候補が当選したのは、再稼動派にとって、一息つけることだったでしょう。もちろん、市長選の争点に再稼動問題があったかどうかはわかりません。お隣の世田谷区の区長さんが、どちらの候補に近いスタンスをとったのかもわかりません。綱を引く力が弱かった、力を強くすべきだといわれればそれまでですが。