毒のある

乱橋創さんの『夢に堕ちて』(文芸社)です。
短編集ですが、一番最初の作品「紙になった男」がおもしろかったですね。人間が紙になって、誰かその場で一番〈声の大きな〉人がある色に変化すると、周囲もそれにつれて同じ色になっていくのですが、そうならないと、発火して燃え尽きてしまうというのです。
そこに、作者の批評があるのですね。