媒体

昨日、ケーブルでやっていた映画、『彼女が水着にきがえたら』(1989年)を観たのですが、こういう現代劇は、なにげないところに、時代を感じさせるものがあります。
ここでは、原田知世演ずるヒロインの勤めるオフィスにワープロが机上においてあります。それが、どうも5インチフロッピィディスクを使うタイプのようなのです。当時としては新鋭の機械であったわけですが、いまや5インチを駆動させられる機械など、どこにあるのだろうかという感じですね。
井伏鱒二の『黒い雨』で印象的だったのが、和紙に毛筆で書けば長期の保存に堪えられるということで、重松さんが日記を清書するところです。今の電子媒体も、どのレベルの保存に堪えられるのか。昨年の震災や原発事故の記録も、たくさんの人が残してくださっているのですが、それをほんとうに『1000年』保存するためのきちんとしたプロジェクトをしなければならないのでしょう。