とっかかり

いろいろと読んではいるのですが、どうもうまくタイミングがあわなかったりするので、新しいものも書けないでいました。
新日本出版社が1970年代後半に出版した、『世界短編名作選』全12冊を、ようやく全部手に入れました。古本屋をめぐったり、サイトで注文したりとしていって、なんとかそろえることができました。
有名な作品もあれば、ほとんど日本に知られていないような作者のもの(特にスペインとか東南アジアとか)もあって、実はけっこうおもしろいものです。短編という制約がありますから、地味なものであったり、収録できないものあったりするのですが、それはやむをえないことでしょう。これをとっかかりにして、もっと深く作家を知っていけばいいのだと思います。
しいて言うならば、北欧編・中国編・韓国(朝鮮)編あたりがあってもよかったのではないかとも思います。しかし、ラテンアメリカにしっかりと1冊あてがったりしているのは評価してよいでしょう。
新日本出版社は、こうした過去の財産を、もっと大切にしたほうがいいと思います。