二枚舌

今日の『しんぶん赤旗』の投書欄に、教師をめざす人の投書がのっていました。それによると、教員採用試験のための受験対策で、06年教育基本法と、教育再生会議をほめることを要求する想定問答がされたというのです。
実際の採用試験でも、そうした設問がなされるならば、47年教育基本法の精神を擁護する人は、自分の信条に反することをいわなければ合格できないという事態にもなりかねません。
むかし、佐田暢子さんが、『新婦人しんぶん』に連載した、「木洩れ日のふる道」(単行本にはまだなっていません)で、主人公の小学校教師の娘が、教師をめざすことをやめるきっかけのひとつとして、上級生がうけた採用試験で、「職員会議の合意を校長がひっくり返して全く逆の指示を出したときにどう対応するか」という設問が出されたことを知ったことがあげられていました。
こうして、採用のときに関門を設け、さらには10年で免許更新しなければ失効という関門もつくり、さて、どんな教師をつくり、どんな学校にしていきたいのでしょう。