統一・共同

古本屋の店先の特価本から掘り出した、上田耕一郎さんの対談集『現代を探る』(白石書店、1979年)です。一冊20円のところにありましたが。
1974年から1979年までの対談から選んだもので、当時自民党参議院議員だった、真珠湾攻撃の参謀、源田実さんとの対談だとか、森村誠一さんとの対談とか、いろいろとあるもんだという感じのものです。
飯塚繁太郎さんとの1974年の対話では、当時の田中角栄内閣打倒のための、いろいろな政権構想(選挙管理内閣の提唱もあったようです)についての話題があって、全野党共闘はどうかという話などがありました。
社民党都知事選で浅野さんを支持したいという趣旨のことを発表したというニュースを聞きましたが、全野党にこだわって、結局流れていった社会党の流れは、今も変わらないのかもしれません。
本気で統一や共同をめざすためには、それなりの腹のくくり方が必要だと思います。「市民派」のひとたちも、本気で相手方に勝ちたいと思っているなら、『政党色』ということばでごまかさないで、もっとふみこんだ議論をしたほうがいいのではないですか。今回の関係のいろいろなサイトをながめていると、そういう点から気になるものもけっこうあります。
腹をくくった結果、統一が不可能でも、それはそれでいいのではないでしょうか。もちろん、そのときには事実を曲げないことが前提です。